一番怖いのは、「お店はどこにあるの?」
お店は、必ずしも通りに面しているわけではありません
看板に地図を描く。
お店から離れた場所に看板を置く場合に、看板に地図を描くこと自体は普通のことです。
でも、それだけで場所がわかるでしょうか。
路地奥にあるお店でも、そこにお店が1軒しか無いならすぐにわかるでしょうし、通りに面したお店でウィンドウが大きなお店ならそんな心配すらする必要が無いかもしれません。
しかし、お店には空中店舗(2階以上の階にあるお店)もあれば地下にある場合もあります。
この看板、地図もわかりやすく描かれていますが、それ以上に目を惹くのが、階段のイラストでお店が2階にあることを教えてくれていること。
これなら、上を向いてお店を探しますよね。
一番大切な情報が伝えることが看板の使命
看板は、設置する位置やまわりとの関係で、その役割が微妙に変わってきます。
今回の看板のように、お店から離れた場所に看板を設置する場合は、お店の場所をしっかり表示する必要があり、雑居ビルの表のように、たくさんの看板が並んでいる場所に置く場合は、他の看板に埋もれない特徴を出すことが重要になります。
ただし、これは最初に看板を描く時にパターンを作っておくだけで解決する、意外と簡単な問題でもあります。
お店が移動店舗でない限りは、看板はほとんど同じ場所に置くはず。
お店の戦略として複数の場所に看板を設置する場合でも、看板を無断で置くわけにはいかないことを考えれば、ある程度の定位置が決まっているはずですから、このパターンに沿ったレイアウトをはじめに決めておけば、大事なことが抜けている看板を描くことはなくなります。
必要以上に細かいことまで決めなくても、「店頭用はこのレイアウト」「通りに置く看板はこのレイアウト」とベースのレイアウトとポイントだけを決めておくだけで、すぐに目的にあった看板を描くことができますよ。