商品に合わせた引き出し線を描こう
パン屋さんの引き出し線はパンが主役
商品のイラストや写真を看板に配置した場合、その商品の説明を書くことはよくあることですが、その時、その説明と商品写真とを結ぶ引き出し線にも気を配っていますか。
これはパン屋さんの看板ですが、看板に描かれているのがスコーンということで、シンプルな商品イメージに合うように、引き出し線もシンプルなものが描かれています。
そう、引き出し線って、意外と厄介なんですよ。
引き出し線、気にしてますか?
上記のパン屋さんで、もし紹介されている商品が、トッピングいっぱいのスイーツパン系やデザートパン系だった場合は、引き出し線もそれに合わせて、曲げたり色を付けたりと、そのパンのおいしさを強調する工夫が必要になります。
一般の方はあまり目にする機会は無いと思いますが、建築や機械設計の世界で使われているCAD(キャド)というパソコンソフトでは、引き出し線というもの設定がいろいろあり、これを極めようというマニアまでいるほど。
他にも、パソコン操作の解説などに使用する描画ソフト(Skitch等)を選ぶときに、矢印の好みでソフトやアプリを決める人はたくさんいるはず。
引き出し線って、意外と奥が深いものなんですよ。
引き出し線を極める
引き出し線を使う目的は、大きく分けて2種類。
解説に使用する説明用引き出し線と、デザイン要素として引き出し線を使う場合です。
ネットで引き出し線を画像検索すると、圧倒的に解説用の引き出し線ばかりが引っかかります。
逆に言えば、引き出し線をデザイン的要素として使う場合は、あまり考えずに使っているということ。
そこで、看板を描く時に使われるデザイン的引き出し線のポイントをチェックしておきましょう。
線の太さ
説明用の引き出し線では線の太さはあまり変えることはなく、細い線が使われますが、デザイン的に使う場合は、逆に太い線が中心。それだけに、写真やイラストとのバランスには十分注意しましょう。
線の長さ
解説書などを書いていると、引き出し線の長さには大変気を使います。これは、あまりにも説明部分と離れたところまで引き出し線を引いてしまうと、どこ部分の説明かがわからなくなってしまうからです。
特に、説明要素の多い図案では、引き出し線同士が重なってしまう場合もありますから、引き出し線の長さには注意しましょう。
線の色
デザイン的な引き出し線と説明用引き出し線とが一番違う部分がこの長さ。解説する部分と解説文とが近くにないからこそ引き出し線を描くのですから、引き出し線の色を統一していないと、どれが解説文へ誘導する引き出し線かがわからなくなってしまいます。
ところが、デザイン的に引かれた引き出し線では、解説文への誘導は、必要以上に重要な意味あいを持っていません。
ですから、引き出し線ごとに色を変えるても支障はありませんが、引き出し線の本来の目的が、解説文への誘導であるという点は、十分に理解しておく必要があります。
まだまだ、引き出し線に関しては解説してもしたり無いのですが、今回はここまでに。
こんどは、引き出し線の解説コーナーを作って解説しようと思います。