2014年01月14日08:47

椅子に看板を置くという演出が、写真とみごとにコラボ

タパスタパス高田馬場店_アップクリックして看板を拡大
これも一種のアンビエント広告でしょうか?



この椅子に座ると、写真のパスタが出てきそうな気がします


パスタの写真を貼った看板を、お店で使っていそうな椅子の上に置いただけのこの看板。

看板も椅子も特別なものではありませんが、この椅子が、どことなくお店で使っている椅子を勝手に連想させてくるところがポイントです。

この場合、実際に使われている椅子かどうかということが重要なのではなく、イメージがうまく刺激されると、まるでお店の中にいる気分になって、すぐにでもパスタが運ばれてきそうな気にさせることが重要なのです。


生活の中に普通にあるものが突然広告に変身する アンビエント広告



アンビエント広告の例
画像参照:mediabistro network

見事なまでに、ベンチがキットカットに変身しているこの写真、アンビエント広告の事例としてよく使われるものですが、日常の中にうまく広告を溶け込ませる広告がアンビエント広告。

他にも、吊革にビールジョッキーの写真を付けて、吊革を持つとどうしてもビールを飲むしぐさをイメージさせることで広告としての効果を高めようという手法なども、海外で話題になりました。

もちろん、今回紹介した看板がアンビエント広告を意識して作られているわけではないでしょうが、イメージを喚起すると広告効果が格段にアップするということは、イメージできた のではありませんか。


広告と意識させずに、それでいて注目を引くのがアンビエント広告


もうひとつ、日本の地下鉄で使われたアンビエント広告の事例が、Youtubeにアップされていたのでご紹介します。



電車の動きの連動してデジタルサイネージ(電子看板)が動くようになっていますが、これは、広告として意識されたものに現実と連動した動きをさせることで、一瞬、現実と広告との区別がつかなくしてしまうという形のアンビエント広告。

広告と現実との境界線を消し去ることが、アンビエント広告の最大の特徴ですね。




ganziro